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奈良 旅とくらしの玉手箱 フルコト
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■ 金魚映画「茜色の約束」感想文
2012年 03月 09日 |
まずはお詫びから。
ご当地映画かあ、微妙やろなあ、と、内心踏んでいたことをここに白状し、陳謝します。
金魚の町、大和郡山市を舞台にした『茜色の約束』は、とても素敵な映画でした。

私は、のっけから涙ぐむはめになりました。
大和郡山の空が、金魚が、なんと美しいことか。
空の色も、金魚が泳ぐ様子も、永遠に変わり続けます。その一瞬は、その一回きり。
スクリーンの向こうの、その一回を愛しむ静かなまなざしに打たれました。

劇中では、恋人は死なないし、橋は封鎖されません。
それでも、ほろりもハラハラも味わえました。トホホ感漂う細かい笑いも。
カポエラ気孔拳(?)は胸に残るシーンになりました。

主人公の男の子と女の子は、ほんとに子どもらしくて一生懸命で、よかったなあ。
あと男の子のお母さんもチャーミングゥー。
クドさ全開の笹野さん、サービスショット連発の中村さんは、さすがのプロっぷりですよね。
最後の最後、エンドロールの奈良濃度の高さにもほくそ笑みました。

さて、冒頭で書いたような、斜めな観客だった私は
「知ってる場所とかエキストラの顔見知りを探してみるか」くらいな目論見でした。
が、そんなことは、本編始まって相当早い段階で忘れたこと、
が、そんな中でも、きたまち仲間のカフェバルドーさんを見つけたことも、
この場を借りてご報告申し上げます。

そんなわけで、奈良好き、大和郡山好き、金魚好き、奈良の空好き、
あるいは、古墳好き、壁画好き、伝説好き、はたまた、近鉄電車好き、ため池好きな皆さま。
『茜色の約束』、ご覧いただけたらなあと願う次第です。

もし、私と同じように「町おこし映画」というラベルに引っかかってる方がいらしたら
そこは一旦棚上げして、劇場へ足を運んでみてもらえたら。
考えてみれば「誰かが住むどこかの場所」は、ずっと昔から描かれてきたし
温かい応援を受け、ふるさとへの情をこめて紡がれた物語は
すとんと素直なファンタジーで、きっと幅広い世代の方が楽しめると思います。

追記1.
『茜色の約束』は、フルコトで昨夏開催した「きんととまつり」で大活躍してくださった
チーム・K-POOL さんがスタッフ一丸となって完成のために尽力されました。
彼らの郡山愛、金魚愛を色んなシーンに見つけることができます。

追記2.
もしDVD化されるなら、中村さんが劇中で爪弾かれた金魚の歌の全編を
特典映像としてパッケージしてください。あれ名曲!!
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